日本の住宅の寿命は短すぎる
 
     
    エールサービスの代表者は、かってロンドンに滞在していたことがあります。ロンドンの中心の知人のフラット(賃貸マンション)で暮らしたのですが、ちかくに大きな公園がありましたが、高い巨木が連なっていました。バラ園があり、樹に栗鼠が走り回っているのに驚きました。高級住宅地であり、ちかくの不動産屋の店先をよく覗きましたが、店頭広告に、築200年とか築300年とかの販売物件が出ているのに驚きました。じじつ、ロンドンの高級住宅地の建物は、それは由緒ありそうな屋敷がならんでいました。
それと比べて、なぜ日本の住宅の寿命は、欧米より極端に短いのでしょうか? 建てては、壊していますね。なけなしのお金で家を買っても、30年後に売ろうとすると、土地にしか価値がありません。

建てては壊すやり方は、いつからでしょうか?
「すべての国民に持ち家を」という高度成長期の持ち家政策の結果、安かろう、悪かろうとなったそうです。土地のみに価値があり、土地が投機対象になり、良い家を長く持つという意欲がわかなかったようです。
昭和の時代は消費が美徳でした。大量生産・大量消費は、経済の興隆期にはいいのですが、安定期はそうはいきません。いいものを愛着をもってながく使うという時代です。

「200年住宅ビジョン」ということが、最近提唱されています。
日本の住宅の平均寿命は30年で、これはアメリカより55年、イギリスより77年短いのです。
住宅市場の中古の割合は、米英が7〜8割なのに、日本は1割です。
このビジョンでは、耐震性や耐久性の高いはりや壁を使い、壁を取り払って自由に間取りを変更できる200年持つ住宅の普及を提唱しています。
当初の建築費は割高ですが、50年ごとの建て替えより、総国民負担は三分の二に軽減され、廃棄物も今の3割に減らせるそうです。
家は、消費財ではなく、耐久財なのだと頭を切り替えるべきかも知れません。