プエブロ・インディアンの一老人の詩  
     
     介護をする住宅型老人ホームの仕事をしていますと、人生のさまざまな終わりを見ることになります。すると、自分の場合はどうだろうかと、そんな想いにひたることもあります。そのような時に、つぎのような詩に出会いました。生の形が死の形であり、生の延長が死であり、死の延長が生であり、自然と宇宙は一つになるのでしょうか。

プエブロ・インディアンの一老人の詩

今日は死ぬのに
とてもよい日だ

あらゆる生あるものが
私と共に仲よくしている

あらゆる声が私の内で
声をそろえて歌っている

すべての美しいものがやってきて
私の目のなかで憩っている

すべての悪い考えは
私から出ていってしまった

今日は死ぬのに
とてもよい日だ

私の土地は平穏で
私をとり巻いている

私の畑にはもう最後の
鋤を入れ終えた

わが家は笑い声で満ちている
子供たちが帰ってきた

うん、今日は死ぬのに
とてもよい日だ


プエブロ・インディアンの一老人の詩
訳・丸元俊生

みなさま、よいお年をお過ごしください。